シトロエン以前(4)[CIVIC]
箱スカの次の車は、久し振りの新車でホンダ・シビック/1200GLの3ドアです。色は赤でしたがエンジと言ったほうが良いような結構渋い色でした。
この車は、ホンダのみならず、日本車全体にとっても非常にエポックメイキングな存在であったと言えるでしょう。小型ハッチバックという車両型式はMINIの真似でしかありませんが、スタイル・エンジン等CIVIC独自のオリジナリティを持っていて、格好よく言うと「高い志」を持った車だったと思います。
CIVIC以前のホンダ車は、極端に言えばエンジン出力が全てという感じでした。パンチはあるけど、低速域での使いにくさを感じる、良くも悪くもバイク屋が作った自動車という但し書きが取れませんでした。この新しい車から、全体のバランスを考えるようになったと感じました。最高出力をセーブして、低・中速域のドライバビリティを向上させ、普通に乗りやすい車となったのです。
室内外の雰囲気もヨーロッパ車的で、これまでの日本車からは随分突き抜けた存在でした。足回りもスポーティで、この時代としては硬めでしたがドライバーを啓蒙しようとしているような部分もあったと思います。この車の弱点は、細かな電装部品が直ぐに駄目になって困りました。しかし、基本的なところは非常に良く考えて作られたセンスの良さを感じる車だと言えるでしょう。
この車をとっても気に入ったS田は、新婚旅行もCIVICで出かけました。
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